ハイドゥン

 

海棠椿(ハイドゥン)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。

原産地は中国の南部からベトナムの北部にかけてである。

ハイドゥンというのはベトナム語の Hi Duong の日本読みである。

ベトナムではテト(旧正月)を祝う花だそうである。

和名は海棠椿(カイドウツバキ)である。

樹高は2メートルから3メートルである。

葉は肉厚で大型の楕円形で、互い違いに生える(互生)。

葉のつけ根が耳形で茎を抱くのが特徴である。

開花時期は11月から4月である。

花の色は濃い桃色で、花弁が厚い。

また、花弁は内側にくぼみ、縁はピンク色になる。

黄色い雄しべがたくさんある。

花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。

種小名の amplexicaulis は「茎を抱く」という意味である。

学名:Camellia amplexica