■2022. 12月11日(日) 黄花系、原種椿咲いてます
世界のつばき館のガラスハウスでは、中国やベトナムの黄花系の原種椿が咲き始めています。中国の金花茶はまだ開花していませんが、金花茶の仲間である、ダイキンカチャ、モウズキンカチャ、チョウセイキンカチャなどが咲いています。ベトナムの黄花系は、ムラウチイ、フールンエンシス、ヒルスタなどが咲き始めました。次々に色々な種類の原種椿が開花の時期を迎えようとしています。また、つばき園でもたくさんの種類の原種椿の花を見ることができます。また、ベトナムの原種椿ハイドゥンの蕾もずいぶん膨らんできています。1月中には、開花するのではないでしょうか。是非一度、お立ち寄りいただけたらと思います。 右の写真はダイキンカチャ→
チョウセイキンカチャ レモンキキンカチャ モウズキンカチャ ムラウチイ フールンエンシス ヒルスタ
■2022. 12月18日(日) ❄雪のつばき館・つばき園❄
12月に雪が積もるのは珍しく、今日は美しい、雪と椿を見ていただきたいと思います。今日は幸い道路の凍結もなく、つばき園まで車で行くことができました。雪景色のつばき園は中々素敵です。
また、つばき館の内外では、クリスマスの生け花を飾っています。外のイルミネーションは、16時半より点灯しています。お近くを通られた際は、是非ご覧になってください。
■2022. 12月22日(木) 🌺侘助椿と侘び芯椿
つばき館庭園、つばき園では雄しべの葯が退化して変形したワビスケ種の椿の種類がたくさんの花を咲かせています。侘助椿は、太郎冠者を親とし雄しべの葯(花粉袋)が白っぽく退化変形したものをいいます。また、太郎冠者の形質を受け継いで子房に毛のあるものが多くあります。太郎冠者の花は日本の椿とは異なる紫色を帯び、子房には密毛があって中国産椿の特徴が顕著です。中国の原種椿「サトウィンツバキ」や「ピタールツバキ」とヤブツバキの交雑種であると考えられます。
一方、侘び芯椿はヤブツバキとユキツバキの中で突然変異によって、雄しべの葯が退化して変形したものをいいます。侘助椿と同様で花は小さくなり、花期は早いです。子房が有毛のものはなく、侘び芯椿は1966年に愛知県の民家の庭で発見された一子侘助が最初で、以後全国から多数発見されています。 (⇑一子侘助)
侘助も侘び芯椿も子房中の胚珠が退化しているため、通常は種子ができませんが、稀に結実し、その実生から再び新しい侘助形の椿ができています。