■2021. 1月6日(水) 太郎冠者(たろうかじゃ)開花!
一重の可憐なワビスケ椿の仲間は、昔からお茶席に好まれ親しまれてきました。つばき館庭園、つばき園では、その生みの親といわれる桃色で一重の太郎冠者が開花いたしました。太郎冠者は織田信長の弟の茶人織田有楽(うらく)が茶席に好んで使ったことから別名「有楽」ともいわれています。このワビスケ椿は、雄しべの葯(やく)が退化し実はほとんどできませんが、稀に実ができたものからいろいろな品種が作り出されたそうで、その仲間は30数種類存在しています。つばき館庭園には、太郎冠者の古木、白侘助(しろわびすけ)群、雛侘助(ひなわびすけ)、村下(むらげ)を見ることができますし、つばき園には、たくさんのワビスケ椿の仲間が咲いています。寒波の襲来が心配されるところですが、ツバキの季節はこれからですので、どうぞお気軽にお立ち寄りください(^^♪
白侘助 雛侘助 覆輪侘助 沙夜香侘助 平成侘助 小夜侘助
しろわびすけ ひなわびすけ ふくりんわびすけ さやかわびすけ へいせいわびすけ さよわびすけ
■2021. 1月10日(日) ❅☃雪のつばき館☃❅
1月8日、9日、10日は大雪に見舞われた久留米市でしたが、ここ「世界のつばき館」は、そんな中でも開館していました。いらっしゃるお客様は限られておりましたが、是非、見ていただきたい風景が広がっていました。雪と椿のコントラストはとても風情のあるもので、椿の美しさがより引き立つものでした。路面が凍結して、なかなか雪の日に来てくださいとは言えませんが、せめて少しの写真で楽しんでいただけたらと思います。 雛侘助(ひなわびすけ) ➡
雪月花(せつげっか) 白玉(しらたま) 久留米つばき園 ヤブツバキ 隠れ磯(かくれいそ)
■2021. 1月14日(木) ※ガラスハウス開花情報※
寒波が過ぎたここ数日、ガラスハウスでは原種椿が次々に開花し始めています。中国が原産のロゼフローラ(一重でピンクの可愛い花)の花がちらほら咲き始めました。また、ベトナム原産の極小椿のキリノイ(日本の桐野氏の発見にちなむ)も小さな花を一つつけています。椿は花はもちろん実や新芽も種類によって様々で趣きがあります。一般的には、花の後に葉っぱの新芽が出ますが、ガラスハウスに植栽されている原種椿には、花芽と葉っぱの新芽が同時に出ているのもあり、いろいろ探すのも面白いですよ!
■2021. 1月24日(金) ❁❁椿の花の色・いろいろ❁❁
椿の花の色は、種類によって異なりますが、絞りといわれる白と赤、ピンクの混じったものがあります。これら絞りの仲間の花は一本の木でも花の色の出方が様々です。右の写真は【絞笑顔】一本の木でも個々の花によってピンクと白の色の混じり方、出方も様々で、絞りのないピンクだけのもあります。ピンクの花だけが咲く木を【笑顔】といい、庭先や生垣によく植栽されているのを見かけます。これは地元久留米産の春サザンカの一種でツバキとサザンカの交雑種です。この他にも、つばき館庭園には、一本の木で様々な色の花がつくものがいくつかありますので、お時間がありましたら、どうぞお立ち寄りください(*‘∀‘)
蜀江錦(しょっこうにしき) 古金欄(こきんらん) 絞笑顔(しぼりえがお) 絞臘月(しぼりろうげつ)
■2021. 1月27日(水) 🍃ハイドゥン開花🍃
世界のつばき館ガラスハウスの‟ハイドゥン”が開花しました。ハイドゥンは、ベトナムの原種椿で、蠟細工ような赤い肉厚の花が魅力です。ベトナムでは、テト(旧正月)を祝う花です。和名を海棠椿(かいどうつばき)といいます。昨年は年明けすぐに開花していましたが、今年は気温が低いせいか、ようやく昨日の夕方開花しました。ガラスハウスでは、ハイドゥンの他にも、キンカチャなど、色々な種類の原種椿が開花しています。また館内では、つばき園で開花した椿の切り花や、鉢物も展示しておりますので、どうぞお立ち寄りください。